マイルCSは初マイルのトーセンラーが豪快に差し切り。初のG1勝利

マイルCS

1着 トーセンラー
2着 ダイワマッジョーレ
3着 ダノンシャーク

安田記念の1,2着馬が不在、割れた人気でのレースとなってマイルCSは前走京都大賞典、マイル戦は初出走のトーセンラーが差し切って初のG1勝利となりました。

勝ったトーセンラーは初のマイル戦という事でやはり後方からの競馬。
内目の枠だった事もあり馬群の中で進める形となりましたが、4コーナーでも慌てず直線を向いてから外に出すと抜群の末脚で一気に差し切る鮮やかな勝ちっぷりでした。
中長距離で安定はしているもののなかなか勝ち切れずに惜しい結果の多い馬でしたが、この決め手はマイルが合ったという事なんでしょうか。このマイルCSを含め自身の4勝全てを京都で挙げていますので京都コースが良い部分ももちろんあるとは思いますが、それにしてもここまでの末脚を使うとは、というのが正直な感想です。
今後どういう使い方をしてくるのかも含めて楽しみですね。

2着ダイワマッジョーレは今回は前目での競馬。内目の枠を生かしてうまく乗りましたが今回は勝ったトーセンラーの末脚が良すぎました。
こちらも2着の多い馬で、先行しても控えてもいい自在性があるだけに余計乗り方は難しそうですね。
今回のように積極的に乗ってくれた方が馬券としては計算しやすい面はあるのですが…。

3着ダノンシャークは真ん中の位置取りからやや早めに前に出していく、所謂勝ちに行く競馬をしました。
結果的にはきっちり溜めたトーセンラーと、内を回ったダイワマッジョーレにその分負けたような形ですが、やはり力はありますね。
ただG1を勝ち切るのは何か助けになるものがないと厳しいのかなと思わせる内容でもありました。

マイルCS枠順確定。最内コパノリチャードで展開はどうなる?

マイルCSの枠順が確定し、ダノンシャークは7枠13番、トーセンラーは3枠5番、クラレントは6枠12番となりました。

枠順で大きく有利不利の出るコースではありませんが、気になるところとしてはまず1枠の2頭ですね。
ハナに行く事が予想されるコパノリチャードが最内枠を引いた事で、スタートさえ決まればこの馬が引っ張る形になるのはほぼ間違いなさそうです。
好位で進めたい馬が、ガルボ、カレンブラックヒル、ドナウブルー、サクラゴスペル、リアルインパクトなど揃っている割には、逃げたいという馬はコパノリチャードくらいなので、2番手集団の牽制具合によってはコパノリチャードが最内枠から単騎で楽に、という展開も想定しておいた方が良さそうですね。
ただ最内だからとあんまり楽に行こうとすれば、逆に大外枠で腹を決めたリアルインパクトあたりに絡まれるような形もあるかもしれません。

そして1枠2番のサダムパテック。
昨年のマイルCSは稍重の馬場を最内1枠1番から勝っていて、今回も内枠。天気もちょっと心配です。
鞍上は昨年の武豊騎手から今年は和田騎手に替わっていますが、昨年の再現をイメージしやすい状況になりました。

3枠5番のトーセンラーはマイルのペースを追走できるかが問題なので、もうちょっと外が良かった気はしますね。
この枠だとスタートからの先行争いは厳しくなるんで、後方からの競馬になりそうです。

混戦マイルCSの取捨の悩みどころ?クラレントとダークシャドウ

今年も混戦模様のマイルCS。今年の成績の安定感でダノンシャークが人気になりそうですが、絶対的な中心馬というわけではなく、かなりの馬にチャンスがありそうなメンバー構成となりました。

そんな中で今回は、ともに毎日王冠からの参戦、ダンスインザダーク産駒、東京コース得意と共通点も多い2頭。
ちょっとクセがあるだけに取捨に迷いそうなクラレントとダークシャドウに注目して、過去10年のデータを見てみます。

まずは毎日王冠からマイルCSというステップ。

毎日王冠からマイルCSに挑んだ馬
馬名 毎日王冠 マイルCS
13 クラレント 5人気3着
13 ダークシャドウ 3人気5着
12 リアルインパクト 7人気4着 9人気5着
12 ストロングリターン 5人気7着 2人気8着
11 リアルインパクト 2人気2着 1人気5着
08 スーパーホーネット 2人気1着 1人気2着
05 ダイワメジャー 1人気5着 4人気2着
04 プリサイスマシーン 5人気4着 12人気5着
03 ファインモーション 1人気7着 2人気2着
03 バランスオブゲーム 5人気1着 4人気4着

近年のリアルインパクトとストロングリターンはともに安田記念馬である事を考えればイマイチという感じですが、それ以前は頭数は少ないものの成績は安定していますね。ただし勝ち馬は出ていません。
リアルインパクトとストロングリターンは堀厩舎なんで、ダークシャドウにとっては少し嫌なデータになりますね。なおリアルインパクトは今年も出走しますが、富士Sからの参戦になっています。
全体的には可もなく不可もなくといったところでしょうか。

続いてダンスインザダーク産駒のマイルCSでの成績を見てみます。

ダンスインザダーク産駒のマイルCS
馬名 性齢 前走 マイルCS
13 クラレント 牡4 毎日王冠
5人気3着
13 ダークシャドウ 牡6 毎日王冠
3人気5着
11 ダノンヨーヨー 牡5 天皇賞秋
11人気15着
12人気4着
10 ダノンヨーヨー 牡4 富士S
2人気1着
1人気2着
09 ザレマ 牝5 富士S
3人気5着
5人気11着
09 ストロングガルーダ 牡3 富士S
4人気8着
11人気14着
08 ジョリーダンス 牝7 スワンS
8人気3着
17人気15着
07 ジョリーダンス 牝6 スワンS
6人気11着
14人気10着
04 フォルクローレ 牝5 スワンS
4人気5着
14人気11着
04 ナイトフライヤー 牡5 富士S
12人気6着
15人気16着

今年も出走予定のダノンヨーヨーくらいしか参考にならないデータになってしまいました。
短距離向きの種牡馬ではないので、今年3頭いる事の方が珍しいですね。
2度好走しているダノンヨーヨーは富士S勝ちや安田記念4着もありますので、東京、京都どちらでも勝負できているという点ではクラレント、ダークシャドウにとっても良いデータではあります。

2頭とも東京コースが得意という点については、過去のデータの集計は難しいのですが、全体的に言えるのは東京だけ極端にいい馬というのは少ないです。
中山や函館、札幌のような特徴あるコースでは、本当にそこでしか馬券にならないような馬は確かにいますが、東京コースは総合力を要求されるコースだけに、東京が苦手なパターンはそこそこありますが、東京だけ良いパターンは堀厩舎や藤沢厩舎に代表されるような使い方が大きく関わっている場合が多いですね。

近年のマイルCSでも東京の実績が極端に良かったパターンは、堀厩舎のリアルインパクトやストロングリターンくらいしか見当たらず、これも東京で数多く使っている事が一番の原因です。
そういう意味では今回のダークシャドウは堀厩舎ですし、東京を使われている数が極端に多いので、厩舎の特徴として捉えた方がいいのかもしれません。
天皇賞(秋)をアクシデントで回避していますし、状態面の方に注目ですね。

クラレントの方は2歳時にはデイリー杯を制していて、血統的には京都はむしろ良さそうなくらいですね。
4月のマイラーズCも出負けからの難しい競馬になった事もあり、0.3差8着は悲観するほどではありません。
過去のデータからは2着までという事にはなりますが、可能性は十分ありそうです。